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キッチンスタジオ ペイズリー コラム"スパイスの達人"/スパイスから広がる暮らし
タマリンド編 タマリンド「魔物の棲家のいやしの実」
頭の中で酸っぱいものを想像すると生唾がこみ上げてきますよね、日本人ならおそらくそれは梅干し。そしてインド人ならそれは、タマリンドでしょう。
 
タマリンドの木は20メートル以上にもなります。その大木の枝から固いサヤが春に沢山ぶら下がり、その中には酸っぱいゼリー状の果肉が入っています。これをかきだして固めたものが売られていて、それをお湯でふやかしてから漉すと種と筋が残ってトロリとしたタマリンドペーストがとれるのです。
 
この木、実はインドでは魔物の棲むという言い伝えのある木。確かにうっそうとしていてそんな感じです。
民話にもタマリンドの木から出てくる魔物の話があったりで私としてもどうせ木陰で涼をとるなら、この木は避けて爽やかなニームの木陰を探してしまったり・・・・・。
 
さて、この酸っぱいタマリンドですが強い酒石酸とクエン酸を含んでいます。
ですからお料理に使うときは鍋の材質に要注意です。酸に弱い金属には使わないで下さい。
この果肉は解熱剤になりますし、薄めてうがいをすれば喉にいいそうです。
しかし何よりもその酸味は暑い国での食欲の源。暑いときに食欲を出し疲労を軽減するには辛さに上手く酸味をあわせるとよいのです。フィリピンなどではタマリンドスープはお袋の味、インスタントスープの素にもちゃーんとタマリンド味のものがあるんですよ。
 
日本では実をブロック状に固めたものがエスニック食材店で手に入ります。
多くはタイ産のものです。瓶つめのペーストもあります。
食欲を引き出して疲れを取ってくれるタマリンド。
もしかしたら魔物が粋な贈り物をくれたのかもしれませんね。
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